第10回日本BMI研究会を令和5年11月11日に株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)で開催させていただくことになりました。今回は、現地開催を基本としつつ、Web参加のオプションも準備し、ハイブリッド形式により開催させていただくこととなりました。一方で、新型コロナウィルス感染症やインフルエンザの流行も懸念されていることから、懇親会開催は見送り、代わりに最後のポスターセッションの際に簡単なスナック類とドリンクを提供する形にいたしました。感染症に留意しつつ、情報交換と交流の場として活用していただければ幸いです。

 本研究会は、BMI研究の発展、普及を目指し、臨床医、神経科学者、医工学者などが交流を図る目的で、平成26年に「脳神経外科BMI懇話会」として設立され、平成30年の第5回から「脳神経外科BMI研究会」、令和2年の第7回から「日本BMI研究会」に名称を更新いたしました。今回は、大学以外の研究機関での初めての開催となります。侵襲BMIと非侵襲BMI、医学応用と解析法開発など、分野をまたぐ活発な議論の場にできればと思っております。

 本会では、例年通り各機関の研究成果、今後の取り組み、研究・臨床の動向などをご発表いただきます。また、特別講演1として、ATR 山下宙人先生に、非侵襲脳活動イメージングの高精度化に役立つ、電流源推定法に関する話題を、特別講演2として、東京農工大学 田中聡久先生に、医工連携によるてんかん脳波診断AI開発に関する話題をご講演いただきます。さらに、5名の先生方にご登壇いただき、脳波等を用いたブレインテックの高精度化と簡易化の可能性について議論するシンポジウムを企画いたしました。一般講演については、侵襲BMIや能活動データ解析を中心とする5件の口頭発表に続いて。最後のセッションで、様々な分野のポスター発表がございますので、お時間の許す限り、活発なご議論を行なっていただければ幸いです。

 当日ATR、およびオンライン上で、皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

第10回 日本BMI研究会 当番世話人:川鍋 一晃(国際電気通信基礎技術研究所)