研究内容

Computational Neuro-Rehabilitation Project
計算神経リハビリテーションプロジェクト

リハビリテーション医学と計算神経科学を有機的に結び付けることで、機能回復を積極的に促進する次世代のリハビリテーションを提供することを目標とします。それにより、「計算神経リハビリテーション」という新しい分野を創出します。同時に、脳の機能回復メカニズムの解明を目指します。
超高齢社会を迎え、活力のある高齢期を保障するのは国の重要な役割です。脳卒中による機能障害は、要介護になる原因の3割を占めています。機能回復を促進することで高齢者とその家族の生活の質、クオリティオブライフの向上に貢献します。

Project 1

新しいリハビリテーションの提案
機能障害に対する、新しいリハビリテーションを提案します。これまでに、
1)重度上肢片麻痺を対象とし、健常手の筋電図に基づいて、麻痺手の筋を電気で刺激しながら、両手運動の練習をする訓練システム(CHASE)を開発しました。
2)重度感覚麻痺(片麻痺)を対象とし、ものをつまんだときの指先の圧力を、感覚がある場所に電気刺激でフィードバックすることで、指先の感覚を補完し、機能の向上を図るシステムを開発しました。

Project 2

脳の可塑的変化
機能回復の訓練を実施することで、脳の活動や構造的ネットワークに変化がおこると考えられています。これらを、脳画像と機能評価の定期的測定で検証するとともに、訓練で目指すべき脳活動や脳構造を予測するデータベースモデルの構築を目指します。
東京湾岸リハビリテーション病院と共同で、リハビリテーションデータベースの作成を進めています。

Project 3

機能回復の計算モデル
麻痺手の機能がある程度回復しても、日常生活で麻痺手を積極的に使用しないと、また使えない状態に戻ってしまいます。どのようにして、麻痺手を積極的に使うように誘導するのがよいのか、健常者を対象とした実験で、機能回復と手の選択の計算モデルを検討します。