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開催のご案内
独立行政法人科学技術振興機構
国際共同研究 計算脳プロジェクト 終了シンポジウム
「ロボットを創って、人間を知る。」

平素はICORP計算脳プロジェクトに対し格別のご指導、ご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。 さて、本年度をもちまして、当プロジェクト(研究総括:川人光男)は5年間にわたる国際共同研究を終了いたします。終了に先立ちまして、研究成果のご報 告をさせていただきたく、「ロボットを創って、人間を知る。」と題し、シンポジウムを開催することといたしました。シンポジウムでは、米国側代表カーネ ギーメロン大学クリストファー アトケソン先生、早稲田大学 高西淳夫先生、デューク大学ミハイル レベデフ先生にご講演いただき、また16:50からは 実機によるデモンストレーションも予定しております。 ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご来臨賜りたく、ご案内申 し上げます。

日  時 :  2009年 1月 22日(木) 10:00 ~ 17:50
場  所 : 日本科学未来館(7階)  みらいCANホール
        (〒135-0064東京都江東区青海2-41)
開催内容 : プログラム参照
参 加 費  :  無料

なお、お手数ではございますが、事前登録をお願いしております
ご芳名、ご所属、E-mailアドレスをsymposium@comp-brain.jp宛にお送りい ただけますよう、 よろしくお願いいたします。 事前登録をされていない方もご参加いただけますので皆様お誘い合わせの上、 ぜひお越し下さい。

以上 お問い合わせ先:
独立行政法人 科学技術振興機構
計算脳プロジェクト事務所
〒619-0288 京都府相楽郡精華町光台2-2-2
ATR 脳情報研究所内
E-mail: symposium@comp-brain.jp

プログラムはこちら

第95回  知的財産マネジメント研究会
Smips-ビジネスIPRワークショップ2008 −人力(ひとぢから)−

日時 2008年9月27日(土)

場所 政策研究大学院大学・六本木校舎
   http://www.grips.ac.jp/index-j.html

主催 知財マネジメント研究会(Smips)ビジネスIPR

費用 無料

申込 通常Smipsと同様、事前登録なし(お問い合わせ事項は遠慮なく西村まで)

プログラム

★11:30 開場

★12:00−12:15 開会のあいさつ
  福田沙織(Smips)

★12:15−13:30 基調講演
  安念 潤司氏(中央大学法科大学院 教授)
  「知財法とともに歩んだ10年 〜私が考える「人力」〜」

★13:30−14:00 イントロダクション
  今年の知財・改めて詳細の趣旨説明・セッション説明・IPMSの紹介(若 尾正示・西村由希子)

★14:10−15:40 セッション1(順不同)
  ・ブランディング(ビジネスIPR)―講演を中心にー 
  ・人付き合い(平田尚己氏)
  ・読み聞かせ人材育成(KMS)

★15:55−17:25 セッション2(順不同)
  ・ブランディング(ビジネスIPR)―グループワークを中心にー 
  ・ヒアリング力(篠沢裕介)
  ・(講演)脳科学の社会的影響(福士珠美氏(JST-RISTEX))

★17:40−18:40 まとめ
  各セッション内容の紹介・コメント等(隅蔵康一・西村由希子)

★18:40−18:45 閉会のあいさつ
  柴田英寿(ビジネスIPR)

★19:00− 懇親会
   会費:学生1000円、社会人2000円

「知的財産マネジメント研究会」のHP
       http://www.smips.jp/#

生存科学研究所「脳科学と芸術」第二回シンポジウム「音楽の進化と脳科学」

主催    生存科学研究所

日時   平成20年8月30日 
     午後1時30分より6時20まで(1時15分開場)

会場   銀座フェニックスプラザ(紙パルプ会館)
     中央区銀座3丁目9−11

電話   03-3543-8118

HP    http://www.kamipa-kaikan.co.jp/

総合司会 岡ノ谷一夫(理研)okanoya@brain.riken.jp

企画   小泉英明(東大、日立)、岡ノ谷一夫

※ 登録不要・参加無料です。

プログラム:
13:30-13:40 「はじめに」岡ノ谷一夫
13:40-14:10 「『脳科学と芸術』の概念」小泉英明 *ビデオ出演
14:10-14:50 「音楽研究から学ぶ行為の脳機能」脇田真清(京大)
休憩 (20 min.)
15:10-15:50 「音楽における階層構造について」古川聖(東京芸大)
15:50-16:40 「テナガザルの歌とヒトの音楽」
トマス・ガイスマン(チューリッヒ大)*通訳付
休憩(20 min.)
17:00-17:40 「歌から言葉へ:音楽と言語を実現した脳の進化」 岡ノ谷一夫
17:40-18:20 全体討論・まとめ

趣旨
芸術はわれわれ人間に固有な行動である。人間性の進化的な 理解のため、また、人間の脳と行動の特異性を理解するため、芸術 はまたとない研究対象である。なかでも、音楽は脳との対応を研究 しやすく、また、ヒト以前の動物の行動との比較もしやすい。脳科
学と芸術第二回シンポジウムでは、音楽の進化と脳科学をテーマに、 人間のかけがえのなさを考えてみよう。

要旨:
「脳科学と芸術」の概念
小泉英明(東大、日立)
 脳を研究する者にとっても、芸術は極めて不思議な存在である。 作品が鳥肌のたつような感動を与えたり、傷ついた心を癒したり、 そして、人の将来を一変させるような底力を生み出すこともある。 たった一つの音が、たった一本の線が、心を根底から震撼させるこ ともある。「脳科学と芸術」(Brain-Science & the Arts)という概念は、 二つの要素を含んでいる。一つは「脳科学によって、芸術の本質を より深く理解」しようとする概念である。もう一つは「芸術を通じて、脳そして人間をより深く理解」しようとする概念である。「脳科学と芸術」の背景には、近年、脳機能描画が急速に進展した状況がある。脳を傷つけずに脳の働きが観察できる非侵襲脳機能描画が、動きまわる芸術活動にまで適用可能になりつつある。ここに至って「脳科学と芸術」研究が現実のものとなって来た。人間の脳は、中心から外側へと進化の歴史を宿しており、古い皮 質と新しい皮質は異なった機能を分担する。新旧皮質の相克は「本能と理性の相克」を生むが、新旧皮質の相克を止揚した先にある調和は「感性と知性の協創」を生む。芸術は、「感性」と「知性」の対立あるいは並立二要素から沸き起こり、例えて云えば、両者が光
輝きながら上昇し、高温溶融して降り注ぐ世界のように感じられるのである。

音楽研究から学ぶ行為の脳機能
脇田真清(京大霊長研)
 音楽を聴くと,その曲について何か印象を持つと思います。こんなことは水を飲むより簡単なことだと思われるでしょう。しかし,そのために脳は,次々に聞こえてくる音がある程度音がまとまったところで,一つ一つの音がどのようなルールで並んでいて,どんなメロディーに聞こえたか,どんなリズムで鳴っていたかを分析しています。そうすることで,やっとこの曲はこんな感じだったのかと印象が湧いてくるのです。この分析は,いわゆる脳の言語野と呼ばれる場所で行われています。それは,話し言葉であれ書き言葉であれ,だらだらとならんだ音声や文字を単語として少しずつ区切り,その単語や文節を文法というルールに沿って並び方を判断し,最終的には文章という意味のわかるまとまりを作ることと同じだからです。もう少し言いますと,周りの人のすることを見てわかることには,音楽や言葉がわかることと脳の同じ仕組みが関わっていて,見た行為が何をしているかが分かった時には,脳の言語野が活動しているのです。よく考えてみれば,行為というものも音楽や言葉と同じように,手を伸ばすとか,道具をつかむといったそれ自体には意味のない動作がいくつも連なって,庭を掃除するとか料理をするといういみのある行為になるのです。シンポジウムでは,脳の働きから見て,音楽・言語・行為の理解のしくみがどれほど共通なのかについてお話ししようと思っています。

音楽における階層構造について:音楽の形式文法の構築へむけて
古川聖(東京芸術大)藤井晴行(東工大)
 音楽における拍節構造、旋律構造などの持つ階層性について多くの研究がなされてきたが、現在、世界で行われている音楽、過去に存在した音楽などを見回してみると、拍節構造、旋律構造などにおいて継続的に明確な階層性(二層以上)を持たない音楽の方が圧倒多数派であることがわかる。(西洋音楽でさえ16世紀以前においては階層性を持たない音楽が主流であった。)研究者は対象を西洋音楽に限定したり、「まず構造のあるものを研究する」というスタンスのもと、階層構造を持つ音楽を主に研究してきたと言える。しかし近代西洋音楽的意味において階層性を持たない音楽においても、階層性への契機はあり、その様相は重要である。そして、近代西洋音楽のもつ階層性は実験が示すように学習が容易かつ、そこで作られる音楽構造の心的イメージは非常に安定したものである。そのことは西洋音楽のもつ階層性が単なる文化的様式を超えて、人間の認知作用に重なる部分をもつからであるとも考えられる。私たちは、近代西洋音楽的意味において階層性を持たない音楽の階層性の様相について考察し、また近代西洋音楽が階層性を持つ事に至った歴史的経緯を音楽例を分析する事により明らかにし、音楽における階層性の概念の精密化と拡大を行うことを試みた。そのことはとりもなおさず、私たちが検討している音楽の形式文法により広い基礎を与え、また言語との比較においても新たな視点を与えることになるだろう。

テナガザルの歌とヒトの音楽
トマス・ガイスマン(チューリッヒ大)
 テナガザルは小型類人猿で、ヒト以外の大型類人猿や霊長類、ほ乳類全般と比べて際だった特徴がある。それは、種および性に特異的で極めて派手な発声をすることで、これは通常「歌」とよばれている。大音量で長い歌は早朝に雌雄のつがいによってうたわれる。つがいの雌雄は、それぞれの持つ持ち歌を、長くきっちりと決まった順番で組み合わせて、息のあったデュエットをうたう。霊長類の発声行動を種間比較してみると、うたう行動は独立に進化したと考えられる。いずれの系統においてもラウドコールとよばれる発声が歌へと変わっていったのだろうと考えられる。ほとんどの霊長類で大人のオスは縄張り防衛時や危険時に定型的なラウドコールを発する。構造的および行動的類似性から、ヒト以外の霊長類が発するほとんどの音声は、ヒトの歌や音楽につながるものであろうと考えられる。特に、テナガザルの歌は系統発生的にもヒトの音楽の進化を研究する上でもっとも適切なモデルであろう。

歌から言葉へ:音楽と言語を実現させた脳の進化
岡ノ谷一夫(理研)
 音楽と言語はともにヒトにのみ見られる行動であり、ヒトの脳と行動の進化史の上でその展開をとらえねばならないが、これらはむろん生物進化の産物であるから、ヒト以外の動物にそれらの萌芽が見られるかどうかも重要な検討項目である。音楽と言語に共通した特性として、発声の学習、時系列操作、周期性の知覚と生成がある。これらは共通な脳基盤を持ち、音楽・言語それぞれに特有な記憶表象がこれら脳基盤と相互作用することによって、音楽または言語が表出するのであろう。この講演では、それぞれの特性について、何が前適応になっているのかを考え、それがどう脳で実現されているのかを、脳と行動の比較研究から検討してゆく。発声の学習は、新規な発声パターンを手本にもとづき模倣する行動で、これが見られるのは鳥類や鯨類などの限定された動物種およびヒトにおいてのみである。さらに、発声の学習が可能な動物には共通した脳構造がある。時系列操作は多くの動物が自然に示す行動であるが、これが巧みな動物はまた発声の学習が巧みである。最近では、FOXP2という調整遺伝子の多型と系列操作の技能とが対応しているという結果も出ている。周期性の知覚と生成には、聴覚と発声をつなぐミラーシステムが必要である。そしてそのミラーシステムも、発声の学習から形成されてくるのであろう。こう考えると、音楽と言語を実現させるための第一歩は、発声の学習が可能になることなのかもしれない。この視点をもとに、音楽と言語の脳機能の研究をサーベイしてみると、何らかの進化の見取り図が得られるであろう。


平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の実施機関等の決定について

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/06/08060617.htm
(文部科学省ホームページへリンク)

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マルチニューロン研究会2008
 「マルチニューロン研究の有効性と将来」
開催のご案内

主催   文部科学省特定領域研究「統合脳」支援班、
       研究リソース「マルチニューロンデータ解析支援環境の整備」ワークグループ
共催   独立行政法人科学技術振興機構ERATO 合原複雑数理モデルプロジェクト

日時   2008年7月12日(土) 10:00 〜 13日(日) 13:30

場所   東京大学生産技術研究所総合研究実験棟(An棟) 2F コンベンションホール
       153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1 
       地図 http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/map/komaba.html

定員   200名

参加費 無料(12日の懇親会は有料)

研究会の主旨:
前回の研究会(マルチニューロン研究会2006)では、複数の神経細胞から同時
に活動を計測して得られるマルチニューロンデータの統計解析をメインテーマ
とした。今回は、脳での情報符号化の解明におけるマルチニューロン研究の有
効性を実際の実験研究およびデータ解析の紹介を通じて検討する。また、今後
のマルチニューロン研究の発展、将来性に関しての議論も行う。神経科学分野
の実験家、理論家のみならず、他分野からの野心的な若手研究者の参加を歓迎
する。

研究会の内容:
Buzsaki研究室出身で、海馬・聴覚皮質からのマルチニューロン記録データを
もとにセル・アセンブリーの研究を精力的に行っているKenneth Harris氏(米
国Rutgers大)を招いて、チュートリアル講演を行う。初日には、マルチニュー
ロン記録を用いたポピュレーションコーディングの検証やTwo-photon imaging
などの新しいマルチニューロン記録の可能性の紹介を国内研究者が行う。2日
目は、マルチニューロン記録実験での重要なデータ処理であるスパイク弁別
(spike sorting)に関する特別セッションを企画する。現在、最も利用されて
いるフリーソフトであるKlustaKwikの開発者であるHarris氏の講演に加えて、
複数の国内研究者が異なる統計的手法でのスパイク弁別アルゴリズムを説明し、
この困難な課題を多角的に議論する。また、各アルゴリズムを用いて実際にデー
タ解析を行っている実験者からの報告も合わせて行う。

最終的なプログラム、参加申込などの詳細は、第2回案内(6月中旬予定)で連
絡致します。また、現時点のプログラム案は、研究リソースのURLにてご確認
下さい。

http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/multineuron/multineuron_resource/index.html

「統合脳」ホームページにも掲載予定。
http://www.togo-nou.nips.ac.jp


電子通信情報学会 第5回ブレインコミュニケーション研究会 開催のお知らせ

日時: 2008年5月15(木)13時 〜 5月16日(金)12時
場所: ATR (京都府けいはんな学研都市/京都府相楽郡精華町光台2丁目2番地2)
アクセス:http://www.atr.co.jp/html/access/access_j.html
* 15日午前にATR脳情報研究所、脳イメージングセンターの施設見学も合わせて行います。

プログラムの詳細、参加申込方法等はこちら(http://www.ieice.org/cs/brain/)を
ご確認下さい。


■JSTさきがけ 平成20年度(第2期)研究提案募集のご案内■

http://www.jst.go.jp/kisoken/teian.html

募集締切 平成20年5月13日(火) 正午

平成20年度新研究領域
戦略目標:「運動・判断の脳内情報を利用するための革新的要素技術の創出」 
研究領域:「脳情報の解読と制御」
研究総括:川人 光男(株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所           所長/ATRフェロー)

平成20年度 さきがけ応募方法はこちらをご確認下さい。
((独)科学技術振興機構(JST)へリンク)

「脳情報の解読と制御」の研究領域の概要、研究総括の募集/選考/研究領域運営にあたっての方針:

●研究領域の概要
 本研究領域は、運動・判断の脳内情報を利用するための革新的要素技術の創出を目的とし、脳科学の基礎的研究と社会に大きな貢献をすることが期待される応用分野をつなぐ、探索的研究や革新的技術開発を対象とします。
 具体的には、ブレインマシンインタフェース(BMI)、ニューロリハビリテーション、ニューロマーケティング、ニューロエコノミクス、ニューロゲノミクス、ニューロエシックスなどの応用分野に資する研究と一体的に、脳の活動から情報を読み出し操作するための脳情報解読制御技術等の基礎的な研究を進めていくことが期待されます。このような観点から、本研究領域では、脳科学とその応用分野の広がりに対応して、計算・実験神経科学、工学、臨床医学、基礎生物学、経済学を含む社会科学、心理学を含む人文科学、情報学など多方面の研究者を対象とします。

●研究総括の募集・選考・研究領域運営にあたっての方針
 社会を構成する私達人間の運動、認知、意志決定、社会行動、消費行動など、ありとあらゆる日常活動は、こころの器官である脳の機能に大きく依存しています。この事実と、非侵襲脳活動計測手法、分子生物学的手法の導入や計算理論の進歩などが相まって、脳科学はいまや臨床医学だけではなく、経済学、倫理学、法学、マーケティングなどの様々な人文・社会科学とも協力して、社会生活の様々な側面を豊かにする応用分野を築きつつあります。また、このような新しい応用は基礎神経科学が革命的に進歩するきっかけも提供します。例えば、経済学と神経科学が融合した新分野『ニューロエコノミクス』の勃興は、従来の経済学に、非合理的な行動を行うこともある個人の、脳科学に基づく定量的モデルを導入するという革新的な役割を果たす一方で、神経科学の分野では困難な研究対象であったヒトの社会的・経済的活動における脳内情報処理の定量的モデル構築の流れを創り出しています。また、BMIの手法をシステム神経科学に導入し、脳内情報を解読し、直接制御することで、情報処理の因果関係をより科学的、客観的に証明できる可能性もあります。従って神経科学の基礎的研究の進歩と、BMI、ニューロリハビリテーション、ニューロマーケティング、ニューロエコノミクス、ニューロゲノミクス、ニューロエシックスなどの応用分野の発展は、決して基礎から応用に一方向的に情報や技術が流れるというものではなく、両者が緊密な共同作業を行うことで互いに革命的な進歩を促し、基礎研究はより深く厳密に、また応用研究は社会により広く、またより大きな貢献をすることが期待されます。物理学や化学とその応用諸分野の間に長年にわたって築かれた、相互にとって有益で不可欠な関係を、脳・神経科学とその新しい応用分野の間にも築くことが望まれます。

 脳神経科学の基礎的研究と応用が互恵的に進展するためには、新進気鋭の研究者が両者を良く理解し、創造的な成果を上げることのできる研究環境を提供しなくてはなりません。本研究領域では、第1に計算・実験神経科学、工学、臨床医学、生物学、人文・社会科学、情報学など多方面の学問領域、第2に基礎的研究と実用的技術開発、また第3にBMI、ニューロリハビリテーション、ニューロマーケティング、ニューロエコノミクス、ニューロゲノミクス、ニューロエシックスなどの応用分野の3つの軸(学問領域、基礎と実用、応用分野)に関して、できるだけ軸のどちらかに偏らずに、学問分野、基礎か実用、応用目的について異なる背景と価値観を持つ研究者を広く募集し、その間に知的で実りの多い交流を促すことによって、神経科学とその応用分野の良好な共進化の礎を築くことを目指します。平成20年度新規事業「脳科学研究戦略推進プログラム」の「脳に学ぶ」領域では研究拠点を整備し戦略的に研究開発を推進させ、社会ニーズへの還元を加速させることを目的としています。これに比べますと、本研究領域では、革新的で探索的な個人研究を対象とし、基礎的研究の対象と応用分野もより広く設定する点に違いがあります。本研究領域で得られた成果や技術を「脳科学研究戦略推進プログラム」の社会還元に応用する共同研究や共同作業は強く推奨します。一方、同一の研究者が含まれる研究チームが、関連する研究課題で脳科学研究戦略推進プログラムと本研究領域の両者に応募することは、無駄な重複を避けるために推奨されません。

 対象となる応用分野の研究課題としては、上記研究目標に沿うものであれば、特に限定するものではありません。また、脳科学の応用分野の方法論はまだ確立されたものがあるわけではなく、さらにこの分野の発展には人材育成が重要であることから、若手の研究者から基礎と応用、実験科学と理論科学との融合をはかった研究課題や、新しい対象や斬新で独創的な方法論をもとにした研究課題が提案されることを期待しています。研究期間については、3年間と5年間のいずれかですが、5年間のタイプについては3年目の中間評価等の結果によっては研究課題を中止する場合があります。

 募集に当たっては、脳科学の新しい応用分野の基礎となる探索的研究についても、応用事例に直結した革新的要素技術開発についても、質が高く探索的・独創的な研究を対象とします。課題選考に当たっては、前者については科学的水準を評価し、後者については実用化の具体性を評価します。

*(独)科学技術振興機構(JST)よりリンク/転載許可取得済み

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生理学研究所 研究会
日本における脳科学研究および
教育の現状と将来に関する検討会
開催のご案内

日時: 2008年4月16(水)13時 〜 4月18日(金)17時
場所: 自然科学研究機構 岡崎カンファレンスセンター (愛知県岡崎市)

プログラムの概略
(1) 16日午後 日本のBMI(Brain-Macine Interface)研究
(2) 17日午前 霊長類を用いた脳研究の今後の展開
(3) 17日午後、18日 若手育成Neuroscienceプログラム モデル講義

プログラムの詳細、参加申込方法等はこちらをご確認下さい。
(生理学研究所のホームページへリンク) *参加登録4月9日(水)締め切り

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文部科学省
平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の 実施機関公募について


公募概要:
平成20年度においては、脳内情報を解読・制御することにより、脳機能を理解するとともに脳機能や身体機能の回復・補完を可能とする「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発」、及び脳科学研究の共通的な基盤となる先進的なリソースの「独創性の高いモデル動物の開発」について、研究開発拠点の整備等を行う課題の実施機関を選定し、事業を委託します。
 なお、この公募は、平成20年度予算の成立を前提に行うものであり、予算の成立状況によっては事業内容や実施内容を変更する場合がありますので留意してください。


公募の受付期間、制度に関するお問い合わせ先等はこちらをご確認下さい:
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/03/08031204.htm
(※文部科学省ホームページへリンク)

公募要領・応募様式等はこちらをご確認下さい:
http://www.jst.go.jp/keytech/kouboh20-4.html
(※独立法人科学技術振興機構ホームページへリンク)

2008年1月16日

第二種研究会発表募集案内

●第5回ブレインコミュニケーション研究会

ブレインコミュニケーション時限研究専門委員会は、脳と人を繋ぐ情報通信手 段とシステムの応用に関して、デバイスからネットワーク、サービス技術までを総合的に研究発表・討論できる場を提供することを目的に発足しました。第 5回ブレインコミュニケーション研究会では、「神経科学の話題とシステム制御への応用技術」「生体情報の解析技術」「脳科学とセンサーネットワークとの融合化技術」を中心に広く論文を募集致します。会員のみならず、ME学会、 日本神経回路学会、日本心理学会などの方々にも積極的に御参加頂き、異分野交流により脳情報通信分野の進展が加速されることを期待しております。また 英語での講演も歓迎いたします。

日時 平成20年5月15日(木) 午後 〜 平成20年5月16日(金)午前
会場 (株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所
    (京都府相楽郡精華町光台2丁目2番地2)
   http://www.atr.co.jp/html/access/access_j.html

プログラム
 一般講演:対象分野:BMI (Brain-Machine Interface) 技術、生体信号処理技術、脳機能計測・イメージング技術、感性解析・モデリング技術、意味情報解析技術、脳高次機能技術、感性コミュニケーション、ヒューマンコミュニケーション、五感通信ネットワーク技術、五感デバイス,センサ技術、通信ネ ットワーク制御技術、意思伝達支援システム、脳モデル化デバイス技術、短期・長期記憶モデル、脳活動計測(fMRI、MEG、EEGなど)とその応用技術、臨場感通信システム、センサ,ロボット応用技術、認知特性解析技術、ユーザ行動パターン利用技術、ユーザインタフェース技術、センサーネットワークとの融合化技術、ユーザの意思に基づく経路選択技術、ニューロインフォマティク 連携技術、その他。

招待講演:企画中

参加資格 : 特になし

発表申込締切 : 平成20年3月14日(金)

講演原稿締切 : 平成20年4月18日(金) A4サイズで作成
               できるだけMS Wordで作成してお送り下さい。

申込方法 : 下記のフォーマットを記入の上、下記【講演申込・問合先】までEメールにてお知らせ下さい。
研究会全般に関する御質問も下記の問合先にて受付けております。

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* 発表題目:
* 著者(所属) :
* 代表者連絡先
氏名 :
住所 :
TEL :
FAX :
E-mail  :
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【講演申込・問合先】 
新井田 統(KDDI研)
TEL (049)278-7858、FAX (049)278-7510
E-mail ←クリックして下さい。

主催:ブレインコミュニケーション時限研究専門委員会
共催:ATR脳情報研究所、「脳を活かす」研究会


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2008年1月16日

●第1回NPO法人ニューロクリアティブ研究会フォーラム

創造性は一部の人だけが持つ超感覚的な能力でなく、あまねく
誰もが引き出すことができる人間の潜在的能力であることが、
最新の脳科学を通じて解明されようとしています。
第1回フォーラムでは、人間の創造性がどのように生まれ、
どのように引き出されるか、国内外の研究家・企業家が、
それぞれの分野から語ります。個人やチームの創造性開発に
必ずや新しいヒントを与えてくれることと思います。
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

・日時: 2008年2月20日(水曜日) 10:30〜16:00
・会場: 有楽町 朝日ホール
   〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階
・テーマ: 「創造する脳―あなたらしさの発見―」
・参加費: 無料
・定員: 先着600名
・参加申込み: 下記のホームページから事前申込みをお願いします。
       http://www.kuba.co.jp/neuro/ 

【プログラム】
10:30〜10:40 「開催の挨拶」 
  NPO法人ニューロクリアティブ研究会 理事長 多根伸彦
10:40〜11:30 【基調講演】 「ひらめきと創造性―私の体験」 
  独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター長 甘利俊一
11:30〜12:10 【講演】「脳と創造性」 
  ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
  東京工業大学大学院連携教授 茂木健一郎

13:00〜13:20 【講演】 「人間の歴史、そして一人ひとりの創造性の未来」
  株式会社三城 代表取締役社長 多根弘師
13:20〜14:20 【特別講演】 「天才の脳科学―創造性はいかに創られるか―」 
  アイオワ大学 メンタルヘルス研究所長 ナンシー・C・アンドリアセン
14:30〜15:20 【特別講演】 「創造する『心』の旅路を探る」
  本田技研工業株式会社 3代目社長 社友 久米是志

15:20〜15:50 『脳科学と創造性』に関する研究助成と褒章
15:50〜16:00 「閉会の挨拶」 金沢工業大学特任教授 
  NPO法人ニューロクリアティブ研究会 副理事長 鈴木良次

 

 

(C)2010 脳を活かす研究会