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研究職を志望する動機

 私には,どうすればヒトの心を強く出来るのかを探求したいという強い欲求がある.これは,私が幼少期から取り組んできたスポーツの経験から,心の強さが成績に与える影響を強く実感したことに起因している.
また,ヒトが現在よりも豊かになるためには,科学技術を発展させ環境を変化させていくことよりも,ヒトの内面に目を向け,個人の心を強くする必要があると考えている.なぜなら,経済的指標だけを見ると社会は昔よりも豊かになってきていると考えられがちだが,精神疾患患者数は近年大幅に増加傾向であり,精神的な側面はむしろ悪化してきているからである.
個人の精神的な側面に着目せずして真に社会が豊かであるとは言い難く,私はヒトの心を鍛える方法を探求することで社会に貢献していきたいと考えている.
そのため,ヒトの心を生み出していると考えられる脳の神経機構に非常に強い興味があり,認知神経科学の分野からヒトの心を強くするための方法を模索していくことを強く望んでいる.

目指す研究者像

私の目指す研究者像は,現場と積極的に関わりを持ち,現場に還元出来る研究を行う研究者である.工学・情報学出身の神経科学者として望みうる限りの貢献を医学やスポーツ学と協働で果たしていきたいと考えている.
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