個性を考慮した安らぎと活力の脳状態の解明
データ駆動によるモデル構築
個性のタイプ分けを行うために、大規模の個人特性に関するアンケートやスマホで収集する行動データなどの「軽い」データと、小規模の脳画像データなどの「重い」データを統合した「軽重ミックスデータベース」を構築します。このデータベースを用いて、安らぎと活力に関する個性のタイプ分けを行うモデルをデータ駆動で構築します。そのモデルを個性に合わせた瞑想とニューロフィードバックの方法の開発につなげます。
データ駆動型解析の最適化
私たちのプロジェクトにおいては、こころの安らぎや活力を増大させることを目指していますが、ひとは多様な個性を持っており、個々人にあわせた方法の開発が必要です。そこで、私たちは健常者をその特性に応じて、様々なサブタイプに分けることを目標にしております。まず、脳画像データなどの大規模に収集が難しいデータを用いて、データ駆動的にサブタイプの同定を行います。さらにこれを、大規模に収集したアンケートやスマホログなどにより同定されたサブタイプと連関させることで、より安定したサブタイプ分けを目指します。
インターネット・スマホを用いた大規模調査
本プロジェクトでは、軽重ミックスデータベースを構築するために、年齢・性別・パーソナリティー・認知機能・社会適応能力などの個人特性に関する質問調査をオンラインで行います。また、スマホを利用して活動量などの行動データの収集や、一日に数回ランダムなタイミングで質問をスマホに配信し、その時の心の状態を回答してもらう、経験サンプリングを行います。加えて、社会実装チームが策定したスマホ瞑想アプリの仕様に基づきスマホアプリの試作を行います。ニューロフィードバック技術、瞑想アプリ、個性のタイプ分け技術を中心とした市場の動向調査を他の課題推進者らと行い、事業化を視野に入れた研究開発を行います。