脳活動ダイナミクス推定法
脳はミクロスケールではニューロをノード・軸索をエッジとしたネットワーク、マクロスケールでは機能領野をノード・白質線維ファイバをエッジとしたネットワークとして捉えることができます。知覚・認知・行動などの脳機能は、ネットワーク上におけるノード間の信号伝達によって実装されます。
従って、ネットワーク上のノード間の信号伝達様式=”ネットワークダイナミクス”を知ることは、脳機能のメカニズム解明に重要です。
本研究室では、ヒト脳イメージングデータのスケールに対応したマクロスケールなネットワークを対象に、実験データ(MEG・fMRI・拡散MRIの統合)からネットワークダイナミクスを可視化する方法を開発しました。その1例として、ヒトの顔を認識した時の脳活動ダイナミクスを可視化しました。
参考文献
- Fukushima M, Yamashita O, Knosche TR, Sato M (2015), “MEG source reconstruction based on identification of directed source interactions on whole-brain anatomical networks”, NeuroImage, Volume 105, 408-427