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ミニシンポジウム『報酬予測誤差を計算する神経回路を めぐって』開催のご案内

ATR脳情報通信総合研究所におきまして下記の通りミニシンポジウムを開催致します。是非ご参集ください。

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ミニシンポジウム『報酬予測誤差を計算する神経回路をめぐって』へのお誘い

強化学習理論と、ドーパミンニューロンが報酬予測誤差を表現しており大脳基底核でシナプス可塑性に基づいた強化学習が生じているという仮説は、それぞれ計算論的神経科学、システム神経科学の中でも最も成功した理論や研究パラダイムの一つと言えます。しかし、中心的な役割を果たす報酬予測誤差がどのような神経回路とシナプス作用によりドーパミンニューロンで表現されるのかという点については、Houk, Adams & Barto (1995), Doya (2000), Kawato & Samejima(2007)などのモデルはありますが、いまだ解決していない大問題です。

ハーバード大学分子細胞生物学部で、オプトジェネティックスや、遺伝子改変マウスと狂犬病ウイルスを用いてドーパミンニューロンへの入力の網羅的同定などの手法で、この問題に迫っておられる内田直滋先生が帰国される機会に、縫線核のセロトニンニューロンのサルでの記録でこの問題に重要なデータを発見された関西医科大学の中村加枝先生、また同じくサルで脚橋被蓋核のアセチルコリンニューロンで報酬予測と報酬表現を発見された大阪大学の小林康先生に加わって頂き、12月12日月曜日に京都府けいはんなのATRで『報酬予測誤差を計算する神経回路をめぐって』と題して、ミニシンポジウムを開催します。

上記の問題に興味を持たれている方、更に広く言えば、計算神経科学、学習、大脳基底核、情動に興味を持たれている研究者、学生の方は是非ご参加下さい。講演と議論は日本語で初心者にもわかりやすくなるように、御願いしてあります。参加は無料ですが、お昼の立食ランチ討論会の準備もありますので、下記のウエブ上での事前登録をお願いいたします。

ATR脳情報通信総合研究所 川人光男


日 時: 2011年12月12日(月) 10:00〜17:00
場 所: ATR脳情報通信総合研究所 地下大会議室

http://www.atr.jp/html/access/access_j.html
言 語:
日本語
参加費:
無料
申し込み:
下記のウエブ上で事前登録
締 切:
2011年12月1日(木)

プログラム(敬称略)      *講演名をクリックするとアブストラクトがご覧頂けます。


10:00 – 11:00 PPNと行動発現、報酬機構について

小林 康 (大阪大学大学院 生命機能研究科 准教授)
11:05 – 12:20
ドーパミンニューロンはどのように報酬予測誤差を計算するのか:マウスを用いたアプローチ

内田 直滋 (ハーバード大学 分子細胞生物学部)
12:20 – 13:30
ランチミーティング (立食)
13:30 – 14:30 背側縫線核ニューロンはドパミン細胞と比較して、報酬情報の何を表現しているのか?

中村 加枝 (関西医科大学 生理学第二講座 教授)
14:30 – 17:00
議論、研究室見学

事前登録:

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お問い合わせ先:
ATR脳情報通信総合研究所
12月12日 ミニシンポジウム係
Email: bicr-con@atr.jp