その他
渡邊武郎招聘客員室長の日本心理学会国際賞特別賞に寄せて
先日本ホームページでもご報告させて頂きましたが、渡邊武郎招聘客員室長が、日本心理学会国際賞特別賞を受賞することとなりました。この機会に、渡邊武郎招聘客員室長のこれまでの研究業績を詳しく紹介させて頂きました。是非ともこちらをご覧下さい。
報道発表: 脳の配線を望ましい方向に変更し、認知機能を変化させる ニューロフィードバック学習法の開発に成功〜Cerebral Cortexに掲載
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 脳情報通信総合研究所などの研究グループ(山下歩、早坂俊亮、川人光男、今水寛)は、脳活動をミリメートル単位で計測できる装置(機能的磁気共鳴画像:fMRI装置)を利用し、脳の特定の領域同士の繋がり方を実験参加者に即座に知らせること(実時間フィードバックと呼びます)を繰り返し、ネットワーク内での特定の領域同士の繋がり方を増加または減少の両方向に変化させることが可能で、変化の方向に応じて認知機能の変化が異なることを明らかにしました。
詳細はこちらをご覧下さい。
Yamashita, A., Hayasaka, S., Kawato, M. & Imamizu, H. Connectivity neurofeedback training can differentially change functional connectivity and cognitive performance. Cerebral Cortex. DOI: 10.1093/cercor/bhx177
rtFIN2017の演題登録締切を7/29日まで延長しました!
2017年11月29日(水)~12月1日(金)の3日間、奈良春日野国際フォーラムにて開催されるreal-time functional imaging and neurofeedback conference (rtFIN2017:大会長 川人光男)の演題登録締切を7月29日まで延長することとなりました。
先端的ニューロフィードバックに焦点をあて、臨床応用を視野に、ニューロフィードバックの標準化から国際的な研究協力体制の確立を目標とし、様々な議論をする場を提供する予定です。まだの方はこの機会を逃さずにご登録をお願い致します。
日時:2017年11月29日(水)~12月1日(金)
場所:奈良春日野国際フォーラム
会議概要:こちらのサイトをご覧ください。
締切:2017年7月29日(演題申込)、2017年10月31日(参加申込)
主催:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR)
共催:内閣府ImPACT「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」、けいはんなリサーチコンプレックス
また11月27、28日にサテライトシンポジウムをATRにて開催いたします。
こちらは参加無料です。皆様のご参加をお待ちしております。
11月27日(月)http://rtfin2017.atr.jp/?page_id=743
Satellite symposium“Human brain dynamics research in connectome era”
Date : 27th November Monday, 2017 at ATR
Organizer: Okito Yamashita, Ph.D. (Neural information analysis laboratories, ATR)
11月28日(火)http://rtfin2017.atr.jp/?page_id=442
Satellite Symposium“Brain-Computer-Interfaces and Neurofeedback”+ Technical Tour in ATR
Date : 28th November Tuesday, 2017 at ATR
Organizer: Takufumi Yanagisawa, MD.-Ph.D. (Clinical Neural Engineering, Osaka University)
Call for Abstracts: real-time functional imaging and neurofeedback conference (rtFIN2017)
2017年11月29日(水)〜12月1日(金)の3日間、奈良春日野国際フォーラムにてreal-time functional imaging and neurofeedback conference (rtFIN2017:大会長 川人光男)を開催致します。
第3回目は、先端的ニューロフィードバックに焦点をあて、臨床応用を視野に、ニューロフィードバックの標準化から国際的な研究協力体制の確立を目標とし、様々な議論をする場を提供する予定です。
登録サイトがオープンしましたので、是非とも演題登録をお待ちしています。
日時:2017年11月29日(水)〜12月1日(金)
場所:奈良春日野国際フォーラム
会議概要:こちらのサイトをご覧ください。
締切:2017年7月15日(演題申込)、2017年10月31日(参加申込)
主催:国際電気通信基礎技術研究所 (ATR)
共催:内閣府ImPACT「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」、けいはんなリサーチコンプレックス
報道発表:-失われた手の痛みをなぜ感じるのか?- 念じると動く義手で幻肢痛のコントロールに成功〜Nature Communicationsに掲載
栁澤琢史 寄附研究部門講師(大阪大学 国際医工情報センター)、齋藤 洋一 特任教授(常勤)(大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経機能再生学(帝人ファーマ)共同研究講座)、神谷 之康 室長((株)国際電気通信基礎技術研究所)、 Ben Seymour教授(ケンブリッジ大学、脳情報通信融合研究センター(CiNet)、大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(iFReC))らの研究グループは、ブレイン・マシン・インターフェイス※1技術を活用した義手(BMI義手;脳活動をセンサーで測り、この信号をコンピューターのプログラムで解読することで、患者さんが念じたように動く義手)を使った新たな訓練方法を開発し、幻肢痛患者さんがBMI義手を使うことで、痛みをコントロールできることを世界に先駆けて発見しました。
詳細はこちらを御覧ください。
Yanagisawa T, Fukuma R, Seymour B, Hosomi K, Kishima H, Shimizu T, Yokoi H, Hirata M, Yoshimine T, Kamitani Y, Saitoh Y: Induced sensorimotor brain plasticity controls pain in phantom limb patients. Nature Communications, 7:13209. doi: 10.1038/ncomms13209. (2016).
報道発表:顔の好みを好き・嫌い両方向に変化させるニューロフィードバック技術を開発〜PLos Biologyに掲載
(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)・脳情報通信総合研究所・脳情報研究所・行動変容研究室の柴田和久研究員、佐々木由香研究員(ブラウン大学准 教授)、渡邊武郎室長(ブラウン大学終身栄誉学部長)、川人光男所長のグループは、大脳皮質の高次領域に特定の時空間活動パターンを引き起こすことで、被 験者の顔の好みを好き・嫌い両方向に変化させられることを発見しました。
詳細はこちらをご覧下さい。
PLoS Biology誌(米国東部時間・2016年9月8日14:00公開)
Kazuhisa Shibata, Takeo Watanabe, Mitsuo Kawato, Yuka Sasaki: Differential activation patterns in the same brain region led to opposite emotional states. PLoS Biology. DOI:10.1371/journal.pbio.1002546 (2016)
報道発表:白黒の画像に色の見えを作り出す技術を開発、Current Biologyに掲載
株式会社国際電気通信基礎技術研究所脳情報通信総合研究所(所長・川人光男)、ブラウン大学認知言語心理学部(終身栄誉学部長・渡邊武郎)、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長・坂内正夫)・脳情報通信融合研究センター(センター長・柳田敏雄)は共同で、最先端のニューロフィードバック技術を開発し、従来脳の高次領域でのみ生じると考えられてきた連合学習が、視覚処理の入り口にあたる第一次視覚野、第二次視覚野(V1/V2, 総称して低次視覚野)において生じることを発見しました。
本成果はCurrent Biology誌オンライン版に掲載されました。
詳細はこちらをご覧ください。
Kaoru Amano, Kazuhisa Shibata, Mitsuo Kawato, Yuka Sasaki, and Takeo Watanabe. Learning to associate orientation with color in early visual areas by associative decoded fMRI neurofeedback. Current Biology, 26(14):1861-1866, doi: 10.1016/j.cub.2016.05.014. (2016)
ASDバイオマーカ論文が、同時期(6週間前後)公開された論文を対象とした各種ソーシャルメディア等から集めた注目度トップ1%にランク
4月14日(英国時間)にNature Communicationsに掲載された以下の論文が、同時期(6週間前後)公開された論文を対象とした各種ソーシャルメディア等から集めた注目度がトップ1%にランク。また掲載以来、すでに4,387回(6月10日現在)のPage Viewをカウントしており、注目を集めています。
Article metrics for: A small number of abnormal brain connections predicts adult autism spectrum disorder
また、Nature Communications日本語版おすすめコンテンツ(注目度の高い論文を対象)で紹介されました。
成人の自閉スペクトラム症を少数の異常な脳領域間結合で予測
クリックすると大きくなります
2014/12/4 日常生活の支援を可能とするネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)の技術開発に成功
この度、NTT、 島津製作所、積水ハウス、慶應義塾大学と共同で「ネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)」 の研究開発を推進し、一般の利用者が日常的に生活する場において、その活動を支援するための、新しいインタフェースとしてのBMIとその周辺技術の開発に成功しました。詳細はこちらはご確認ください。
脳プロ「DecNefを応用した精神疾患の診断・治 療システムの開発と臨床応用拠点の構築」課題において、安静状態脳活動計測のプロトコルを決定しました。
上記課題においては、脳の活動パターンを、数理統計技術を利用して効率的に変容する方法(デコーディッドニューロフィードバック:DecNef法)の原理を解明・改善し、複数施設のデータに基づく、複数の精神疾患のバイオマーカーを開発します。このバイオマーカーの基礎となる安静状態の脳活動の計測・解析方法 について、50項目以上から成る統一プロトコルを作成しました。ダウンロードはこちらから。
大須理英子室長らの研究成果「運動学習を効果的に行う方法 」が Scientific Reports誌に掲載
詳細はこちらをご参照下さい。
Oztop研究員らの論文、Neuroscience Lettersのmost downloaded paper にランクイン
下記の論文が、Neuroscience Lettersの”The most downloaded articles from ScienceDirect in the last 90 days”にランクインしました。くわしい情報は下記のサイトを御覧ください。
Oztop E, Kawato M, Arbib MA: Mirror neurons: functions, mechanisms and models, Neuroscience Letters, 540, 43-55 (2013)
The most downloaded articles from ScienceDirect in the last 90 days
http://www.journals.elsevier.com/neuroscience-letters/most-downloaded-articles/
川人光男所長 平成25年春の褒章 紫綬褒章を受章
4月28日付けで平成25年春の褒章受章者が発表され、川人光男所長が、脳神経科学研究への貢献により、紫綬褒章を受章することとなりました。
紫綬褒章は、学術、科学技術、芸術、スポーツ等の向上発展に尽くした人を対象に授与されるものです。発令は4月29日、伝達式は5月15日に東京で開催される予定です。
2013 Special Issue of Neural Networks, Call for Paper!
2013 Special Issue of Neural Networks
Computations, Neural Circuits, Behavior and Anatomy of the Cerebellum
Functions of the cerebellum; new theoretical and experimental approaches
The cerebellum is one of the best brain regions where multidisciplinary approaches have proven powerful in elucidating principles of neural function embedded in the neural circuitry and anatomy. Recently, major advances were made in these different approaches. Historically, several leading theories such as learning theory, motor control, and control of timing have guided major streams of neurophysiological and behavioral studies in the cerebellum. Some of them appeared quite exclusive with each other for a few decades, but theoretical integration of different streams have been explored recently and turned out very fruitful. Modeling of cerebellar circuits and function has been carried out at several different levels from molecules to behavior over several decades. For example, systems biology model of cerebellar synaptic plasticity explored characteristics of learning algorithms utilized in the cerebellum.
Up-to-date cellular biology techniques such as photo-uncaging, optogenetics, 2-photon imaging, whole cell patch clamp enormously expanded our detailed knowledge about cellular and circuit functions in the cerebellum. Molecular genetics significantly contributed to understanding of molecular to behavioral understanding.
This special issue integrates these new advances in the cerebellar study with the special emphasis on new modeling and theoretical approaches as well as new experimental techniques that have advanced and widened our understandings recently.
Important Dates
Submission deadline: March 1st, 2012
Revised submission deadline: May 1st, 2012
Final decision: October 1st, 2012
Publication: January 2013
Guest Editors
Mitsuo Kawato (ATR Computational Neuroscience Labs)
Henrik Jörntell (Lund University)
Dieter Jaeger (Emory University)
Submission
Submission instructions can be found at:
http://ees.elsevier.com/neunet/
Please select “Computations, Neural Circuits, Behavior and Anatomy of the Cerebellum” in the submission page.
Contact:
Special Issue Guest Editors
E-mail: nnsi2013@atr.jp
2011年4月1日、立命館大学と教育研究協力に関する協定書締結
2011年4月1日、立命館大学とATRとの教育研究協力に関する協定書締結しました。大学院理工学研究科との教育研究協力を開始します。
報道発表「脳活動計測で指先の動きをPC上に正確に再現する技術開発」に成功
2010年10月20日
情報通信研究機構バイオICTグループの今水 寛グループリーダーと国際電気通信基礎技術研究所脳情報解析研究所の佐藤雅昭所長らは、人間の脳活動情報から四肢の運動を再構成する技術として、外科的処置なしに計測した脳活動を用いて、指先の素早い運動(運動時間約0.4秒)を滑らかな動きでコンピュータ上に再構成することに成功しました。詳しくはこちら
「脳の情報を読み解くーBMIが開く未来」川人所長著
川人所長執筆による「脳の情報を読み解くーBMIが開く未来」が8月25日に発刊。朝日新聞出版 定価:1300円 ISBN978-4-02-259969-8
<内容紹介から抜粋>
念じるだけで動くASIMO。サルと同期して歩くヒト型ロボット。人工網膜、BMIリハビリテーション。これらは日本が世界に誇るBMI、脳情報を読み取り機械につなぐ技術 の結晶だ。脳神経科学は臨床応用として脳や心の病気を治療するだけでなく、情報通信、教育、マーケティング、経済学、政治学とも融合して、関わる分野の裾野を広げる。文部科学省ほか各省庁では脳情報活用の研究開発を始めている。神経科学、臨床医学、物理学、数学、工学、技術者らがチームワークで世界一に押し上げた基盤技術を日本でどう活かすか?どうしたら少子高齢化の問題を解決し、日本の新産業となるのか。人体への影響は?倫理的な課題は?世界的第一人者による脳神経科学の現状と未来への提言。
戦略的創造研究推進事業(さきがけ) 採択
科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(さきがけ) 山岸典子主任 採択
平成21年度 戦略的創造科学研究推進事業さきがけ「情報環境と人」領域の新規課題として山岸典子主任提案の「脳活動の推定に基づく適応的な環境知能の実現」が採択されました。採択のプレスリリースはこちら
JST ICORP 計算脳プロジェクト A+評価
科学技術振興機構 JST ICORP 計算脳プロジェクト 事後評価においてA+評価を受ける
2004年1月~2009年3月までの約5年間推進してきたICORP国際共同 計算脳プロジェクトの事後評価結果が公開された。総合評価において、戦略目標に資する十分な成果が得られたとして A+を受けることができた。事後評価詳細はこちら
文部科学省平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」 研究開発中核拠点に採択
文部科学省の平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の 研究開発中核拠点に採択
脳情報研究所が文部科学省の平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の 研究開発拠点整備事業として中核となる代表的機関として採択されました。
詳細はこちら(文部科学省ホームページへリンク)→平成20年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の実施機関等の決定について
JSTさきがけ平成20年度新研究領域「脳情報の解読と制御」の研究総括に川人所長就任
川人光男所長
JSTさきがけ 平成20年度新研究領域「脳情報の解読と制御」の研究総括に川人所長が就任
平成20年度新研究領域
戦略目標:「運動・判断の脳内情報を利用するための革新的要素技術の創出」
研究領域:「脳情報の解読と制御」
研究総括:川人光男(株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所 所長/ATRフェロー)
★募集締切 平成20年5月13日(火) 正午 応募要領
●研究領域の概要
本研究領域は、運動・判断の脳内情報を利用するための革新的要素技術の創出を目的とし、脳科学の基礎的研究と社会に大きな貢献をすることが期待される応用分野をつなぐ、探索的研究や革新的技術開発を対象とします。具体的には、ブレインマシンインタフェース(BMI)、ニューロリハビリテーション、ニューロマーケティング、ニューロエコノミクス、ニューロゲノミクス、ニューロエシックスなどの応用分野に資する研究と一体的に、脳の活動から情報を読み出し操作するための脳情報解読制御技術等の基礎的な研究を進めていくことが期待されます。このような観点から、本研究領域では、脳科学とその応用分野の広がりに対応して、計算・実験神経科学、工学、臨床医学、基礎生物学、経済学を含む社会科学、心理学を含む人文科学、情報学など多方面の研究者を対象とします。
日本科学未来館にて合同報道発表を開催
HondaとATR、脳でロボットを操作する基礎技術の開発に成功
日本科学未来館にて合同報道発表を開催。
特別企画展「脳!内なる不思議の世界へ」
特別企画展「脳!内なる不思議の世界へ」
何度も倒れながら、うまく立ち上がる方法を考える”脳”を備えた「起き上がりロボット」を出展。
川人所長、ノーベルコンファレンスで招待講演
川人所長、ノーベルコンファレンスで招待講演
ノーベル財団主催で、カロリンスカ大学医学生理学部門の教授らによって組織された
ノーベルコンファレンスが6月12日~14日に開催され、招待講演を行なった。
Nobel Conference “Neural Control of Skilled Hand movements: Cognitive and Computational Aspects”
June 12 – 15, 2003, Karolinska Institutet, Stockholm
M. Kawato (“A unifying learning theory for internal models and impedance controllers”
(2001年5月31日には、ノーベルフォーラムでも講演)